行動経済学で読み解く「負けパターン」5選

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チャートの勉強もした。エントリールールも決めた。それなのに、月末に口座残高を見ると「思ったより増えていない」

「実力的にはもっと勝てるはずなのに、なぜかお金が残らない」
もし、そんな感覚があるなら、足りないのはテクニカルではなく「行動経済学的な視点」かもしれません。

この記事では、「勝つ力はあるのに、メンタルのクセで負けてしまう」人がハマりやすい負けパターンを、行動経済学の言葉を交えながら5つに整理して解説します。

テーマは、「才能」ではなく「脳の仕様」として負け方を見ること。
自分を責めるのをやめて、仕組みで負けパターンをつぶしていくためのヒントになればうれしいです。

  • そもそも、なぜ「実力のわりに勝ちきれない」のか
  • 行動経済学で読み解く「負けパターン」5選
  • 今日からできる「負けパターン」を弱めるミニワーク

なるべく難しい専門用語は避けつつ、「自分もこれやってるかも…」と気づけるレベル感でまとめました。

※当記事は、「すでに基本的なチャートの見方やエントリールールは知っている」兼業トレーダー向けの内容です。
これからFXを始める方は、「将来自分がハマりやすい罠」として読んでもらえたらうれしいです。

メンタルを守るには「扱いやすい口座」を選ぶのも大事です

行動経済学でいう「負けパターン」は、
メンタルが揺れたときに出やすくなります。

チャートが見づらかったり、
ボタン配置が分かりにくかったりする口座を使っていると、

  • 慌ててロットを間違える
  • パニックになって誤操作の損切りをしてしまう

…といった、「本来いらない負け」を増やしてしまうリスクが高くなります。


そのうえで、今の僕はDMM FXをメイン口座の1つとして使っています。
特に、仕事とトレードを両立している兼業トレーダーと相性がいいと感じているポイントは、このあたりです。

  • 画面がシンプルで、どこを見ればいいか一瞬で分かる
    → 疲れているときでも、冷静な判断をサポートしてくれる。
  • スプレッドが比較的せまく、コツコツ派と相性がいい
    → 同じ勝率でも、取引コストの差だけで月間成績が変わるのがFXです。
  • スマホ完結で「見るだけ」の日も作りやすい
    → 「今日はエントリーせずに相場観だけ養う」といった日を作りやすく、
    行動経済学的にもムリなトレードを減らす環境が作れます。

どの口座を使うかは最終的にあなたの判断ですが、

📝「メンタルをくずさない環境を整えたい」
💬「チャートに集中できるシンプルな口座がほしい」

という方にとって、DMM FXは有力な候補のひとつになると思います。

以下のバナーから、
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などをチェックできるので、よかったら一度のぞいてみてください。

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実力はあるのに「勝ちきれない」のはなぜか

ここで想定しているのは、「チャートの基礎やエントリールールは一通り分かっている人」です。
それでも、こんな悩みを抱えていないでしょうか。

  • 検証のときは勝てているのに、リアルトレードになると成績が崩れる
  • 月のどこかでドカン負けをして、利益を全部吐き出してしまう
  • 「ルール通りにやれば勝てた」と分かっているのに、その通りに動けない

この段階でネックになるのは、知識の不足ではなく「人間として当たり前に持っている脳のクセ」です。

負けパターンは「あなたがダメだから」ではなく、
「人間の脳の仕様」として誰でも持っているもの。

まずは、その前提を押さえたうえで、行動経済学の視点を少しだけ取り入れていきます。

そもそも行動経済学ってなに?

行動経済学は、「人がどうやって非合理な行動をとってしまうのか」を研究する分野です。

たとえば、FXの世界ではこんなことが起きます。

  • 損を受け入れたくなくて、損切りを先延ばしにする
  • 他人の成績を見て、自分の利益が急に物足りなく感じる
  • ルールを守れないのに、新しいルールを増やして自分を追い込む

頭では「やってはいけない」と分かっていても、
感情が動くと、あっさりそちら側に流されてしまう。

行動経済学のポイントは、

「自分は完璧な合理人間ではない」という前提で、負けパターンを設計し直すこと

にあります。

ここからは、FXでよくある「負けパターン」を5つに絞って見ていきます。

負けパターン①:SNS比較トレード(社会的比較)

よくあるシーン

今日は+20pips、金額にして+2万円。
自分なりには「よくやった」と思ってチャートを閉じたあと、なんとなくXを開くと…

  • 「本日+30万でした」
  • 「1日で+100万円。やっぱりこの通貨が最強」

さっきまで満足していたはずの+2万円が、急にショボく感じ始める

すると、こんな気持ちが芽生えます。

「自分ももう少し頑張れたはず」
「このまま終わるのはもったいない」

そして再びチャートを開き、ルール外のエントリーをして、せっかくの利益を削る…。これが、SNS比較トレードです。

行動経済学的には?

人は、絶対的な金額よりも「他人と比べて自分がどうか」を気にする生き物です。これを社会的比較といいます。

・自分:+2万円
・他人:+30万円

この瞬間、「勝った」はずの自分が、
なぜか「負けている側」に感じられてしまうのです。

対策:トレードとSNSの時間帯を切り離す

  • その日のトレードが終わったら、トレード用のSNSは開かない
  • タイムラインを整理して、数字自慢アカウントをミュートする
  • 比較対象を「他人」ではなく「過去の自分」だけにする

たとえば、こんなふうに記録していきます。

・「先月より、ルール外エントリーが2回減った」
・「同じロットでも、感情的にならずに終われた日が増えた」

こういう比較に切り替えていくと、メンタルのブレ幅が小さくなり、トータルの成績も安定していきます。

負けパターン②:損を取り返そうとしてさらに沈む(損失回避)

よくあるシーン

-5,000円の損切り。
この時点では、まだ「今日の許容損失」の範囲内です。

ただ、心の中でこんな声が湧いてきます。

「このまま終わるのは嫌だ」
「せめてプラマイゼロまでは戻したい」

そこで、いつもよりロットを上げてエントリー。
運よく勝つこともありますが、逆行したときは一気に-30,000円、-50,000円と膨らんでいく…。

行動経済学的には?

行動経済学では、人は「同じ金額の得より、損のほうを強く感じる」と言われています。これが損失回避です。

・+5,000円の喜び
・-5,000円のショック

実はこの2つは、「感情の強さ」で見ると釣り合っていません。
損失のショックのほうが、ずっと大きいのです。

その違和感を打ち消そうとして、

  • ナンピンを重ねる
  • ロットを急に上げる
  • 無理な時間帯でエントリーする

といった行動につながっていきます。

対策:一日の「負け上限」を先に決めておく

損失回避と付き合うコツは、「感情が動く前にルールを決めておく」ことです。

  • ノートやメモに「今日の許容損失」を書く(例:-3,000円まで)
  • そのラインに達したら、その日は強制終了する
  • 「取り返したくなった瞬間」に、その気持ちを一行メモに書き出す

「取り返したい」と感じた自分を責める必要はありません。
それは「人間として普通」に備わっている反応だからです。

そのうえで、「今日はここまで」と自分で線を引けるかどうかが、長く残るトレーダーと消えていくトレーダーの分かれ目になっていきます。

負けパターン③:理想の最大値と比べて落ち込む(参照点の罠)

よくあるシーン

トレンドに乗って+15pipsを取った。
ルール通りに利確し、客観的にはナイストレードです。

しかし、その後チャートを見返すと、
「もしここまで引っ張っていれば+50pipsだった」というポイントが見えてしまう。

すると、さっきまでの満足感が一気に消え、

「やっぱり自分は伸ばせないな…」
「次はもっと粘らないと」

と、自分を責め始めてしまいます。

行動経済学的には?

人は、現実の結果ではなく「頭の中の理想の結果」と比べて評価しがちです。
この「頭の中の基準」を参照点と呼びます。

・実際の結果:+15pips(勝ち)
・理想の最大値:+50pips(もし完璧にやれていたら)

この2つを比べた瞬間、
「勝ちトレードなのに負けた気分になる」という矛盾が生まれます。

対策:チャートの「その後」を見ない時間を作る

  • 利確したら、一度チャートを閉じる
  • 「もし持っていればどこまで伸びたか」を追いかけない
  • 振り返りはその日のトレードが全部終わってからまとめて行う

振り返りのときも、

  • 「ルール通りにできたか」
  • 「リスクリワードは想定通りだったか」

といったプロセスにフォーカスしてチェックするのがおすすめです。

負けパターン④:ルールを守れないのに、ルールを増やす(意思力の過信)

よくあるシーン

連敗したとき、「自分のルールが甘いせいだ」と感じて、

  • インジケーターの条件をどんどん増やす
  • 「この形が出たときだけエントリー」など、細かい決まりを積み重ねる

その結果、
「自分でもよく分からないルール」ができあがり、結局は気分でエントリーしてしまう…。そんな経験はないでしょうか。

行動経済学的には?

人は、自分の意思の強さを過大評価する傾向があります。

・「これくらいのルールなら守れるはず」
・「明日からは本気出すから大丈夫」

しかし現実には、
疲れているとき・忙しいときほど、ルールは簡単に破られます。

対策:ルールは「3つ」に絞って、絶対ラインにする

  • エントリー条件
  • 損切りの置き方
  • 1回あたりのリスク許容額

この3つだけを「絶対に破らない最低ライン」として紙に書いて、
PCの前に貼っておきます。

新しいルールを増やしたくなったときは、

「今ある3つのルールを、1ヶ月ちゃんと守れたか?」

と自分に問いかけてみてください。

「少ないけど守れるルール」のほうが、
長期的には圧倒的に成果につながりやすいです。

負けパターン⑤:自分のトレードを見ず、答えだけ外から欲しがる

よくあるシーン

・「この相場、上と下どっちですか?」
・「今は買いか売りか、どっちが有利ですか?」

こうやって、すぐに誰かの結論を聞きたくなってしまう。

もちろん、最初のうちは人に聞くこと自体は悪いことではありません。
ただ、自分のトレードを振り返らないまま答えだけ外注する状態が続くと、いつまでも「他人の相場」を生きることになります。

行動経済学的には?

人は、頭を使うエネルギーを節約したがる生き物です。
これを認知的な節約と言います。

・自分で検証して答えを探す
よりも、
・「この通貨ペアだけやればOK」「この手法だけで勝てます」

といった「完成品の答え」を求めたくなるのは、ごく自然なことです。

ですが、相場は常に変化します。
誰かの正解は、あなたの正解とは限りません。

対策:1日1トレードだけ「自分で解説」をつける

すべてのトレードを詳細に記録する必要はありません。
1日1つだけでいいので、「解説付きトレード」を残してみてください。

  • なぜその場面でエントリーしたのか
  • どこに損切り・利確を置いたのか
  • そのときどんな感情があったのか
  • 結果どうなって、何を学んだか

これを続けると、

  • 自分が得意なパターン
  • 毎回やらかしている場面

が、少しずつ浮き彫りになってきます。

まとめ:負けパターンは「才能」ではなく「仕様」

ここまで見てきた5つの負けパターンは、どれも「あなた個人の欠陥」ではありません。

  • SNSで他人と比べてしまう(社会的比較)
  • 損を取り返そうとして無理なトレードをする(損失回避)
  • 理想の最大値と比べて自分を責める(参照点の罠)
  • ルールを増やしすぎて守れなくなる(意思力の過信)
  • 自分のトレードを見ずに、答えだけ外から欲しがる(認知的な節約)

どれも「人間の脳がもともと持っているクセ」です。

自分を責めるのではなく、
「そういうクセを持っている前提で、どう設計し直すか?」

この視点に立てると、トレードとの向き合い方も少しずつ変わっていきます。

今日からできるミニワーク3つ

最後に、この記事の内容を「読んで終わり」にしないためのミニワークを3つだけ置いておきます。

  1. 自分がよくやってしまう負けパターンに〇をつける
    → 5つのうち、「これはやってる」と感じるものに印をつけてみてください。
  2. 明日から1つだけ対策を試す
    → たとえば「トレード後はSNSを見ない」など、
    1つだけ行動を決めてみる。
  3. 1日1トレードだけ、自分で解説をつける
    → ノートでもメモアプリでも良いので、
    「なぜそのトレードをしたのか」を一言で書いてみてください。

どれも小さな一歩ですが、
こうした「地味な積み重ね」こそが、負けパターンを弱める一番の近道だと感じています。

このnoteが、
「自分の負けパターンに名前をつけて、少しずつ距離をとっていく」きっかけになればうれしいです。

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最後に:リスクに関する大事なお知らせ

※FXは元本保証のない金融商品です。
レバレッジの設定やロット管理を誤ると、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。
必ず余剰資金で取引し、ご自身の判断と責任でご利用ください。