損切りできない人が最初に変えるべき、たった1つの行動

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チャート分析も覚えた。エントリールールも決めた。それなのに、月末に口座残高を見ると「増えているどころか、むしろ減っている」

「方向は合っているのに、最後はいつもドカンとやられる」
「エントリーは悪くないのに、損切りだけがどうしても押せない

もし、そんな感覚があるなら、足りないのはテクニカルではなく「損切りを仕組み化するための具体的な行動」かもしれません。

この記事では、「損切りできない兼業トレーダー」が最初に変えるべき、たった1つの行動を軸に、

  • なぜ人は、分かっていても損切りできなくなるのか(3つの心理トリガー)
  • 損切りできない人が最初に変えるべき「1つの行動」とは何か
  • 今日から実践できる、損切りを習慣化する3ステップ

テーマは、「メンタルを鍛える」ではなく「行動の順番を変える」こと。
自分を責めるのをやめて、損切りを当たり前の作業に変えていくためのヒントになればうれしいです。

※当記事は、「すでに基本的なチャートの見方やエントリールールは知っている」兼業トレーダー向けの内容です。
これからFXを始める方は、「将来自分がハマりやすい損切りの罠」として読んでもらえたらうれしいです。

「損切りしやすい環境」を先に整えるのも立派なリスク管理です

損切りはメンタルの問題と思われがちですが、
「ボタンが押しづらい・画面が見づらい」環境だと、それだけで判断が遅れます。

たとえば、こんな状況になっていないでしょうか。

  • チャートと注文画面が見づらくて、損切りボタンを押すまでに時間がかかる
  • スマホアプリの操作が直感的でなく、焦っているときほど誤操作しやすい

これは、トレード技術ではなく「口座環境の問題」で損失を広げてしまっているパターンです。


そのうえで、今の僕はDMM FXをメイン口座の1つとして使っています。
特に、仕事とトレードを両立している兼業トレーダーと相性がいいと感じているポイントは、このあたりです。

  • チャートと注文画面がシンプルで、損切り価格を一目で確認しやすい
    → 「どこに損切りを置いているか」を常に意識できるので、ルール通りに切りやすい環境が作りやすい。
  • ワンタップで「成行決済」ができるUI
    → 迷っている時間を減らし、感情が暴走する前に損切りを実行しやすい。
  • スマホだけで完結できるので、ロット確認〜決済までの動線が短い
    → 通勤中やスキマ時間でも、「余計なボタンを押さずに最低限の操作だけ」に絞りやすい。

どの口座を使うかは最終的にあなたの判断ですが、

📝「損切りを先送りにしない仕組みを作りたい」
💬「できるだけシンプルな画面でトレードしたい」

という方にとって、DMM FXは有力な候補のひとつになると思います。

以下のバナーから、
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損切りできないのは「意志が弱いから」ではない

ここで想定しているのは、「チャートの基礎やエントリールールは一通り分かっているのに、損切りだけが苦手な人」です。
こんな悩みに覚えはないでしょうか。

  • 検証では損切りできているのに、リアルトレードになると躊躇してしまう
  • 小さな損切りならできるのに、「今日プラスが消えるライン」を前に固まってしまう
  • エントリーは悪くないのに、損切りが遅れた1回で口座残高を大きく削る

この段階でネックになるのは、「知識の不足」ではなく「人間として当たり前に持っている脳のクセ」です。

損切りできないのは、あなたがダメだからではありません。
「損を確定させるのが嫌」だという、人間として自然な反応です。

まずはその前提を押さえたうえで、損切りを妨げる3つの心理トリガーを簡単に整理してみます。

人が損切りできなくなる3つの心理トリガー

行動経済学の用語を借りながら、「損切りボタンが重くなる瞬間」を3つに分解してみます。

① 損失回避:損を確定させたくない

人は、同じ1万円でも

  • +1万円の喜び
  • -1万円のショック

を比べると、損失のショックのほうを何倍も強く感じると言われています。
これが損失回避です。

このせいで、
「-3,000円で切れば軽傷で済む」と頭では分かっていても、
「もう少し待てば戻るかも」という希望を優先してしまうのです。

② 参照点のズレ:今日の最高残高と比べてしまう

たとえば、

  • 午前中に+30,000円まで増えた口座残高が、
  • ミスを重ねて+10,000円まで減ってしまった

このとき、本来なら「まだ+10,000円」のはずなのに、
頭の中では「-20,000円の損失」として感じてしまいます。

この「今日の最高残高」を基準にしてしまうクセが、損切りをさらに難しくします。

③ 一発逆転願望:「取り返したい」がすべてを壊す

小さな損失が続いたとき、心のどこかでこう思ってしまいます。

「この1回で今日のマイナスを全部取り返したい」

ここでロットを上げてしまったり、いつもと違う時間足でエントリーしたりすると、
「ルール通りに損切りしたときに失う金額」が一気に大きくなります。

結果として、「切れば助かる」ラインを越えても、もう怖くて切れないという状況に追い込まれます。

――ここまでが、損切りを困難にする3つの心理トリガーです。
では、これらと付き合いながら損切りを「当たり前の行動」に変えるには、何から手をつければいいのでしょうか。

最初に変えるべき「たった1つの行動」

結論から言うと、損切りできない人が最初に変えるべき行動は1つだけです。

エントリーする前に、
「損切りライン」と「許容損失額」をノートに書き出してからしかポジションを持たない。

ポイントは、

  • 損切りを「その場の感情」で決めない
  • 「冷静な自分」が決めたラインに「感情が動いている自分」が従う

という構図を、事前に作っておくことです。

損切りできない人のほとんどは、

  • エントリー → 含み損が膨らむ → そこで初めて「どこで切ろうか」と考える

という「感情がMAXに動いている状態」で損切りを決めようとしているからです。

この順番を、

  • 損切りラインと許容損失額を決めてノートに書く
  • そのロットを逆算してエントリーする

という流れに変えるだけで、損切りのストレスはかなり軽くなります

損切りを習慣化する3ステップ

ここからは、今日から実践できるレベルまで具体的に落としていきます。

  1. 1トレードのリスクを「口座残高の1〜2%」に固定する
  2. チャート上で「負けを認めるライン(損切りライン)」を先に決める
  3. エントリー前に「通貨ペア/損切り価格/損失額」をノートに書き出す

STEP1:1トレードのリスクを「残高の1〜2%」に固定する

まず、1回負けたときに失っていい金額を決めます。

例えば口座残高が300,000円なら、

  • リスク1% → 3,000円
  • リスク2% → 6,000円

初心者〜メンタルに自信がない人は1%(3,000円)がおすすめです。

このルールを守れば、

  • 10連敗しても最大損失は<−30,000円(残高の1割)
  • 1回のドカン負けで口座を半分に溶かすリスクを避けられる

「どれだけ勝てるか」よりも、「1回でどれだけしか負けないか」を先に決めるイメージです。

STEP2:チャート上で「負けを認めるライン」を決める

次に、エントリー前にチャートを見て、

  • 「ここを割れたら(抜けたら)シナリオ崩壊」
  • 「このラインまで来たら、自分の分析は間違っていたと認める」

という撤退ライン(損切りライン)を決めます。

例:

  • ロングなら「直近安値の少し下」
  • ショートなら「直近高値の少し上」

そのうえで、

  • エントリー予定価格と損切りラインの差(pips)を計算する
  • STEP1で決めた損失額を、そのpips数で割ってロットを逆算する

たとえば、

・口座残高300,000円/リスク1%=3,000円
・エントリーと損切りの幅が15pips

→ 3,000 ÷ 15 = 200円/pips 相当となるロットを選びます。
(通貨ペアによって具体的なロット数は変わります)

STEP3:エントリー前に「3つの数字」をノートに書く

最後に、エントリー前に必ず書くべき数字は3つだけです。

  • 通貨ペア
  • 損切りラインの価格
  • その損切りで失う金額(◯◯円)

ノート例:

2025/03/15 USD/JPY ロング
エントリー:150.20
損切り:149.95(-25pips)
許容損失:-3,000円(口座残高の1%)

この状態でエントリーすれば、
「今切れば-3,000円で済むのに、切らないのか?」と自分に問いかけやすくなります。

損切りは、「感情で決めるイベント」ではなく「ノートに書いた約束を実行するだけの動作」に近づいていきます。

ケーススタディ:午前プラスから「ドカン負け」までの流れ

ここまでの話を、よくある1日の流れとして具体化してみます。

・口座残高:300,000円
・午前中のトレード:+30,000円で残高330,000円に

この時点では、メンタルも安定していて、損切りもルール通りにできていました。

ところが、午後にミスが続き、

  • -10,000円の損切りが2回 → 残高310,000円

トータルではまだ+10,000円のはずなのに、
「さっきの330,000円」が頭から離れません。

ここで、

「今日は30,000円勝てていたはずなのに、20,000円も減らした」
「絶対に取り返してやる」

参照点のズレ + 一発逆転願望が発動し、ロットを上げたエントリーをしてしまいます。

もしここで、

「今日の1日あたり許容損失は-15,000円。
すでに-20,000円減らしているから、ここで一度終了」

というルールが守れていれば、口座残高は+10,000円で終わるはずでした。

しかし、感情のままにロットを上げてしまうと、

  • 1回の損切りで-30,000円〜-50,000円
  • 「ここで切ったら今日マイナスになる」という理由で損切り遅延

といった流れになり、気づけば残高270,000円、260,000円…と減っていきます。

このケースでも、流れを止められたポイントは明確です。

  • 午前の+30,000円を「なかったもの」として忘れる
  • 1日あたりの許容損失ラインを超えたら終了する
  • 「取り返したい」と感じたら、その日はノートに感情だけ書き出す

損切りの上達とは、「こうなる前に止めるポイント」を1つずつ手前にずらしていく作業でもあります。

今日からできるミニワーク3つ

最後に、この記事の内容を「読んで終わり」にしないためのミニワークを3つだけ置いておきます。

  1. 自分がやりがちな損切りパターンを書き出す
    → 「今日の最高残高と比べてしまう」「取り返そうとしてロットを上げる」など、心当たりのあるものに〇をつけてみてください。
  2. 1トレードのリスク(1〜2%)を紙に書いてPCの前に貼る
    → 例:「口座残高300,000円/1回の最大損失は3,000円まで」と文字で見えるようにしておく。
  3. 明日のトレードから「エントリー前に3つの数字を書く」を試す
    → 通貨ペア/損切り価格/損失額の3つだけでOKです。最初は1日1トレードだけでも構いません。

どれも地味な一歩ですが、
こうした「紙とペンを使った小さな仕組み化」こそが、損切りを当たり前にする一番の近道だと感じています。

まとめ:損切りを「怖いイベント」から「いつもの作業」へ

ここまでのポイントを簡単に振り返ります。

  • 損切りできないのは「意志の弱さ」ではなく「人間の脳の仕様」によるところが大きい
  • 損切りを難しくするのは、損失回避/参照点のズレ/一発逆転願望などの心理トリガー
  • 最初に変えるべきたった1つの行動は、「エントリー前に損切りラインと損失額を書く」こと
  • 1トレードのリスクを残高の1〜2%に固定し、「どれだけ負けないか」を先に決める
  • 損切りは、気合で乗り越えるものではなく、事前の準備で軽くするもの

このnoteが、
「損切りを恐れてチャートから目をそらすトレード」から、
「損切りを味方につけてトータルで勝ちにいくトレード」
に変えていくきっかけになればうれしいです。

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最後に:リスクに関する大事なお知らせ

※FXは元本保証のない金融商品です。
レバレッジの設定やロット管理を誤ると、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。
必ず余剰資金で取引し、ご自身の判断と責任でご利用ください。