ローソク足を全部覚えようとして挫折する前に|FX初心者はこれだけでOK

「ローソク足の種類、多すぎじゃない?」
「名前を覚えるだけで疲れて、チャートを閉じたことがある。」

FXのテクニカル本には、たくさんのローソク足パターンが載っています。
まじめな人ほど「全部覚えないといけない」と感じて、そこで挫折しがちです。

でも、生活を崩さずに少しずつ増やしたい“生活防衛FX”のスタンスなら、最初から全部覚える必要はありません。

最初の一歩で覚えるローソク足は、たった3パターンでいい。
「勢い」「ブレーキ」「迷い」──この3つだけ見分けられれば、チャートは読めます。

この記事では、ローソク足 3パターンの基本と、
その3パターンだけでチャートを読む具体的な流れを解説します。

この記事の結論

  • ローソク足をすべて覚える必要はない
  • 「勢い」「ブレーキ」「迷い」の3パターンを理解すればOK
  • 3パターンを、「相場の流れ」と「意識される価格帯」とセットで見る
  • 最初は観察と記録がメイン。実弾は超少額からで十分

ローソク足は「1本の値動きのストーリー」

まずは、ローソク足そのものをシンプルに整理します。
難しい名前より、イメージを持つことが大事です。

  • 始値:その時間の最初の価格(スタート)
  • 終値:その時間の最後の価格(ゴール)
  • 高値:その時間の「一番高かったところ」
  • 安値:その時間の「一番安かったところ」

1分足なら「1分間のストーリー」、1時間足なら「1時間のストーリー」です。
それをギュッと1本のローソク足にしたものだ、と考えてください。

テクニカル本では、ここからさらにパターンごとに名前がつきます。
ですがFX初心者の段階では、「名前」よりも「性格」をつかむことを優先した方が、挫折しにくくなります。

FX初心者がローソク足で挫折する3つの理由

ローソク足の勉強でつまずきやすいポイントは、だいたい決まっています。

  • ① 名前から入ってしまう
    → 「包み足」「はらみ足」「カラカサ」など、暗記ゲームになってしまう。
  • ② 形だけで判断しようとする
    → トレンドや価格帯を無視して、「この形が出たら買い」と考えてしまう。
  • ③ いきなり全部覚えようとする
    → 情報量に疲れて、チャートを開くのが嫌になる。

生活防衛FXの最優先は「退場しないこと」。
そのためにも、最初から全部覚えず、ローソク足 3パターンだけに絞るのが安全です。

ローソク足 3パターンとは?「勢い・ブレーキ・迷い」の3つの性格

ここからは、ローソク足を3つの性格に分けて見ていきます。

  • ① 勢いのローソク:大きな実体
  • ② ブレーキのローソク:長いヒゲ
  • ③ 迷いのローソク:小さな実体

細かい名前は一旦置いておき、この3パターンを見分けることだけに集中しましょう。

① 勢いのローソク|実体が長い「走っている足」

実体(四角い部分)が大きく、ヒゲが短めのローソク足は、一方向の勢いが強いサインです。

  • 大きな陽線:買いが優勢で、その時間帯は押し返されにくかった
  • 大きな陰線:売りが優勢で、その時間帯は戻りが弱かった

イメージは全力で走っているランナーです。
「ここまで一気に走ったんだな」という情報がローソク足に残ります。

勢いのローソクの使い方

  • すでにトレンドが出ている方向に、勢いのローソクが続く → 流れが強いサイン
  • 重要な価格帯(高値・安値・レジサポ)を大陽線・大陰線で抜けたときは、その後のスタート地点になりやすい

ただし、勢いだけを見て飛び乗るのは危険です。
高値掴み・安値売りになりやすいため、後述の「ブレーキ・迷い」とセットで判断します。

② ブレーキのローソク|ヒゲが長い「押し返された足」

上ヒゲや下ヒゲが長く伸びているローソク足は、一度その方向に進んだあと、強く押し返された形です。

  • 長い上ヒゲ:一度は上昇したが、売りが強く入って押し戻された
  • 長い下ヒゲ:一度は下落したが、買いが入り押し戻された

イメージはブレーキを強く踏んだ車です。
「この辺りの価格で攻防があった」と考えられます。

ブレーキのローソクの使い方

  • トレンドの終盤で長いヒゲが出る → 一旦の反転や調整が入りやすい
  • 重要な価格帯でヒゲが何度も出る → 意識されているゾーンとしてエントリー・利確・損切りの目安になる

「ヒゲが出た=必ず反転」ではありません。
勢いのローソク(①)からブレーキのローソク(②)への変化を見て、「そろそろ流れが鈍ってきたかも」と警戒するイメージで使います。

③ 迷いのローソク|実体が小さい「様子見モードの足」

実体が小さく、上ヒゲと下ヒゲが両方あるローソク足は、市場が迷っている・様子見している状態です。

  • 上にも下にも動いたが、結局スタート付近に戻っている
  • 方向感がなく、「次の材料待ち」のことが多い

イメージは、交差点の真ん中で立ち止まっている人です。
どちらに進むか決められていないので、無理に追いかける必要はありません。

迷いのローソクの使い方

  • 迷いのローソクが続くゾーンは、エントリーを控えるゾーンとして扱う
  • そのあとに出る勢いのローソク(①)が、「どちらに抜けるか」のヒントになることが多い

「入るポイントを探すため」だけでなく、「入らないポイントを決めるため」にもローソク足 3パターンを使うと、ムダなトレードを減らせます。

ローソク足 だけでチャートを読む手順

ここからは、実際のチャートを見るときの「手順」を決めておきます。
ルール化すると、感情での飛び乗りを防ぎやすくなります。

  • 上位足(4時間足・1時間足)で流れを確認
    → 上昇傾向か、下降傾向か、レンジかをざっくり見る。
  • 意識されそうな価格帯をチェック
    → 何度も高値・安値として止められているゾーンを探す。
  • 注目する時間足でローソク足 3パターンを探す
    → 「勢い」「ブレーキ」「迷い」のどれが続いているかを見る。
  • 「勢い → ブレーキ or 迷い」への変化に注目
    → すぐにエントリーせず、まずはスクショを撮ってメモしておく。

ポイントは、いきなり勝とうとしないこと。
まずはローソク足 3パターンを「見分ける練習」から始めると、チャートの見え方が変わります。

初心者がやりがちなNGな使い方と対策

NG①:ローソク足1本だけで判断する
→ 対策:必ず「直前の流れ」とセットで見る。トレンドかレンジかを確認する。

NG②:「この形=必ずこう動く」と決めつける
→ 対策:ローソク足は「確率が少しだけ偏るサイン」と考え、損切り前提でロットを小さくする。

NG③:勝ったときの形だけを信じる
→ 対策:負けたときの形もスクショして残す。3パターンごとに「勝ちやすい条件・負けやすい条件」を見つける。

観察トレーニング|シンプルな練習メニュー

いきなり大きな金額でトレードする必要はありません。
最初は「観察だけ」「デモだけ」でもOKです。

  • STEP1:通貨ペアを1つに絞る(例:ドル円)
    → あれこれ見ずに、「この1枚だけ」と決める。
  • STEP2:見る時間帯を固定する(例:21〜23時)
    → 毎日同じ時間を眺めると、値動きのクセが分かりやすい。
  • STEP3:3パターンをノートにメモする
    → 「勢い」「ブレーキ」「迷い」がどの場面で出ていたかを書き出す。
  • STEP4:余裕があれば、デモ or 超少額で1回だけエントリー
    → ロットは「負けても生活にノーダメージ」の金額に固定する。

重要なのは、毎日少しだけでも続けることです。
専門書を読んで全部の形を覚えるより、ローソク足 3パターンを毎日観察する方が、実戦では役立ちます。

まとめ ローソク足 3パターンでチャートは十分読める

  • ローソク足は「1本の値動きのストーリー」
  • FX初心者が全部のパターンを覚えようとすると挫折しやすい
  • 「勢い」「ブレーキ」「迷い」のローソク足 3パターンだけで、チャートはシンプルに読める
  • 3パターンを「相場の流れ」と「意識される価格帯」と一緒に見ることがポイント
  • まずは観察と記録から始め、実弾は超少額で「生活を守りながら」経験を積む

ローソク足の世界は、深掘りしようと思えばいくらでも勉強できます。
ですが、生活防衛FXの目的は「チャートの専門家になること」ではなく、「生活をちょっとラクにすること」です。

まずは3パターンだけ。

これらのパターンを自分の感覚でつかめたとき、チャートの見え方はガラッと変わります。

「これなら自分にもできそう」と感じたら、
デモ口座や1,000通貨などの超少額トレードで、観察トレードから始めてみてください。

最初から完璧に当てようとしなくて大丈夫です。
ローソク足 3パターンを見分けて、メモして、少しずつ慣れていく。
その積み重ねが、「退場しないトレード」の土台になってくれます。

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僕は生活防衛FXのスタンスなので、
いきなり大きなロットではなく、「負けても生活にノーダメージ」の金額で始めることを強くおすすめしています。

まずは、口座開設+少額入金で、
今日からローソク足3パターンの「観察トレード」を始めてみてください。